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【MECEの例】文章に活かせる「4つのコツ」と「6つのMECEテンプレート」をご紹介

MECE(ミーシーまたはミッシー)は、論理的な文章を書くために欠かせない要素の1つです。うまく活用すれば、読み手の理解・納得を促したりSEO的によい影響を受けたりと、さまざまなメリットが得られます。

しかし、

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・MECEについてイマイチ理解できない

・自分の文章にうまく活かせない

 

と悩む方も多いのではないでしょうか。

本記事では、わかりやすい例を挙げながらMECEな文章を書く4つのコツを解説していきます。さまざまなシーンで活用できる6つのMECEテンプレートも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

MECEとは?

MECEとは「漏れなし・ダブり(重複)なし」の状態を指します。非の打ち所がないほどよく整理された状態ともいえるでしょう(下図参照)。

上にある4つの図のうち、空白の部分は「漏れ」、色が重なっている部分は「ダブり」を表しています。

ちなみに、

Mutually(相互に)
Exclusive(排他的で)
Collectively(集合的に)
Exhaustive(余すところない、網羅している)

の頭文字をとってMECEです。

MECEに整理されている例

MECEに整理されている例を見ていきましょう。ここでは年齢別データをMECEに整理してみました。

「〇才が漏れている」「〇才がダブっている」などのツッコミが入らないよう情報を整理します。正しく整理できれば、以下例のようにMECEな状態となります。

MECEに整理されている例

 

MECEに整理されていない例

MECEに整理されていない悪い例も見ていきましょう。MECEに整理されている例と以下3例を比較するとより理解が深まるはずです。

漏れがある例(100才以上が漏れている)

ダブりがある例(10才・20才・30才・50才・65才がダブっている)

漏れダブりもある例(100才以上が漏れている/10才・20才・30才・50才・65才がダブっている)

 

MECEを文章に活かすメリット

MECEを活かすと論理的でわかりやすい文章になります。こちらの主張に納得してもらいやすくなるので、提案した企画が採用されたり記事を拡散してもらえたりと、さまざまなメリットが得られるでしょう。

MECEを文章に活かすメリットについてより深く理解できるよう、以下に挙げる漏れダブりがある文章例MECEに整理された文章例2つを比較してみてください。なお2つの例文は「スマートフォン利用者が多い年代について文章にまとめてください」と依頼された場合を想定し書いています。

漏れダブりのある例文:
以下に【年齢別:スマートフォン利用者の割合】を示します。
・高校生:10%
・大学生:20%
・20代~30代:40%
・40代~50代:27%
・お年寄り:3%
上記のデータからスマートフォン利用者が多いのは若い年代であるといえます。

MECEに整理された例文:
以下に【年齢別:スマートフォン利用者の割合】を示します。
・10才以下:3%
・11才~20才:28%
・21才~30才:29%
・31才~50才:18%
・51才~65才:14%
・65才以上:8%
上記のデータから、11才~30才の年代がスマートフォン利用者の半数以上(57%)を占めていることがわかりました。この年代が最も多くスマートフォンを利用しているといえるでしょう。

___漏れダブりのある例文は、中学生以下が抜けていたり学生と20代がダブっていたりしています。加えて「大学生」「20代」「お年寄り」のように、分類もバラバラ。「若い世代」という表現も抽象的でわかりにくいです。ツッコミどころが多く、主張していることにまるで納得できません。

対してMECEに整理された例文は提示しているデータに漏れダブりがないため、主張していることに納得できます(なお、記載しているのは想像のデータです)。

MECEに整理する4つのコツ

取り扱うテーマによっては、MECEの理屈を理解していてもうまく整理できないこともあります。その場合は、これからご紹介する「MECEに整理する4つのコツ」をぜひ参考にしてください。

【〇〇かそれ以外か】で分類する

いずれにせよ、【〇〇かそれ以外か】で分類すればとりあえずはMECEになります。

たとえば【スマートフォンの種類】をMECEにする場合は、〇〇にiPhoneという要素を入れ【iPhoneかそれ以外か】に整理するイメージです。そのあとに「それ以外」を具体的に分類していくと、漏れ・ダブりが起こりにくくなります。

このとき、文章にするテーマに対して〇〇に入れる要素が細かすぎるとかえって混乱を招くので注意しましょう。

たとえば【連絡手段】というテーマで文章を書く場合、【iPhoneかそれ以外か】で整理すると【それ以外】が多くなりすぎて混乱する可能性が高いです。・Android・固定電話・トランシーバー・ガラケー・iPad___のように、挙げだせばキリがない状態になるでしょう。こうなるとMECEにまとめることがむずかしくなります。

したがって、テーマの大きさを考慮した上で情報を分類することが大切です。事項で詳しく見ていきましょう。

テーマの大きさを考慮して分類する

前項で述べたとおり、連絡手段という大きなテーマに対して【iPhoneかそれ以外か】のように小さく分類してしまうと非常に整理しにくいです。もし整理できたとしても、iPhone以外の項目が多くなりすぎてバランスが悪くなります。情報がバランスよく整理されていない状態で書かれた文章は当然読みにくいです。

この場合はたとえば【電話かそれ以外か】というふうに分類項目を大きくすると整理しやすくなります。・電話・メール・チャット__のように挙げていくイメージです。

テーマの大きさを考慮しにくい場合は、ひとしきり項目を挙げたあとに大きく分類(グループ分け)するとよいでしょう。詳しくは事項で解説します。

大きく分類しなおす

大きさを考慮しにくいテーマの場合、とりあえず何も気にせずひとしきり挙げていきます。・電車・徒歩・自転車___のように、考えつく移動手段を挙げていくイメージです。ただこのやりかただと漏れダブりが起こりやすいので、挙げたあとで大きく分類しなおす(グループ分けする)ことが大切です。

たとえば、・旅客機・貨物機旅客機・貨物機___と挙げたものを【空移動】とグルーピングするイメージです。同じように、・乗用車・大型車・タクシー___と挙げたものは【陸移動】、・帆船・ヨット___と挙げたものは【海移動】にグルーピングします。そうすると、漏れやダブりが浮き彫りになり情報を整理しやすくなるのです。

たとえば、「陸には徒歩もあるな」「乗用車とタクシーがダブっているな」のように漏れダブりを発見しやすくなります。大きく分類分けしなおすことで発見した漏れダブりを修正すればよりMECEな状態に近づけられるでしょう。

完璧を求めすぎない

そもそもMECEに整理することに実用性がなければ意味がありません。

漏れダブリがないことを追求しすぎると複雑になり、かえってわかりにくくなるでしょう。緻密で完璧であるよりも直感的ではっきりすっきりするような区分を用いることも大切です。

どこまで追求すべきかわからなくなったときは、その段階で一度誰かにチェックしてもらうことをおすすめします。家族や友人、会社の同僚など誰でもかまいません。客観的な視点で見てもらい過不足なく情報が伝わるのであれば、「とりあえず問題なし」と判断してよいでしょう。

6つのMECEテンプレート

MECEに整理する助けとなる6つのテンプレートをご紹介します。毎回苦労して1から整理するのではなくテンプレートを活用するほうが効率的です。ぜひ参考にしてください。

年齢別

・下限:◯才以下〜
・中核:◯才〜◯才
・上限:〜◯才以上

「SNS利用者の6割は30才以下である」や「婚活サービス利用者の7割は35〜50才である」などを主張するときに役立つテンプレートです。下限・中核・上限をバランスよく分類して使用しましょう。

使用例(※上記データに根拠はありません)

収入別

・下限:◯円以下〜
・中核:◯円〜◯円
・上限:〜◯円以上

年齢別テンプレートと使い方はほぼ同じ。「日本人のうち4割は年収400万円以下である」や「年収1,000万円以上は日本人のうちたったの5%である」などを主張するときに役立つテンプレートです。こちらも下限・中核・上限をバランスよく分類して使用しましょう。

使用例(※上記データに根拠はありません)

地域別

・州別:アジア・ヨーロッパ・アフリカ___
・国別:日本・アメリカ・中国___
・島別:九州・四国・本州___

「九州で最も人口が多いのは福岡県である」や「四国で1番お酒の消費量が多いのは高知県である」などを主張するときに役立つテンプレートです。

使用例:(※上記データに根拠はありません)

ランキング別

・売上TOP10:1位:PlayStation・2位任天堂DS・3位:ゲームボーイ___
・生産TOP10:1位:インド・2位:中国・3位:インドネシア___
・人口TOP10:1位:東京都・2位:神奈川県4・3位:大阪府___

挙げる要素が多くなり複雑化しそうな場合はランキング別に整理するとよいです。たとえば「日本で最も人口が多いのは東京都である」を主張する場合、47都道府県すべての人口を伝えるよりも、「TOP10」にまとめた方がスッキリとわかりやすくなります。このように整理する範囲をコントロールするのもテクニックの1つです。

使用例:(※上記データに根拠はありません)

「〇〇おすすめランキング」などの文章を書く場合は、誰もが納得する要素で分類するようにしてください。たとえば「自分が好きだから」という主観的な理由でランキングを挙げられても多くの場合は納得してもらえません。

顧客レビュー数や売上のように、客観的な要素で分類することが大切です。このとき、データの出所に信憑性があるかも考慮しておきましょう。出所のよくわからないサイトのデータを引用すると信用されにくくなります。

サービス別

・メニュー:お食事・ソフトドリンク・酒類・デザート___
・プラン:通常プラン・朝割プラン・夜割プラン___
・機能:個人機能・ビジネス機能・広告機能___

「Facebookの機能」や「飛行機の料金プラン」などを、まとめたり解説したりするときに役立つテンプレートです。ここからさらに要素分解する場合、漏れダブりがないか確認しながら整理するようにしましょう。

使用例:(※上記データに根拠はありません)

手順別

・準備:器具を揃える・食材を揃える___
・実践:食材を切る・切った食材を炒める・皿に盛り付ける___
・実証:食べる・好みで味を整える___

「カレーの作り方」や「トレーニング方法」などを、まとめたり解説したりするときに役立つテンプレートです。複雑でややこしい手順でも、準備・実践の2つを軸するとスッキリまとまり、漏れダブりも起こりにくくなります。

使用例:(※上記データに根拠はありません)

その他のテンプレート

他にもMECEテンプレートとして活用できる型が多くあります。

  • 4P(流通経路/価格/製品/販売促進)
  • 3C(市場/競合/自社)
  • AIDMA(注意/興味/欲求/記憶/行動)
  • PDCA(計画/実行/評価/改善)

できるだけ多くのテンプレートをストックしておき、書く文章に合わせて使い分けるとよいでしょう。

MECEを活かして論理的な文章を書こう

MECEな整理に慣れるまでは、丁寧にやっても漏れダブりが起こったりテーマからズレてしまったりと、さまざまな苦労をするでしょう。今回ご紹介した4つのコツや6つのテンプレートを活用し繰り返し実践すれば、意識しなくてもMECEに整理された文章が書けるようになるはずです。

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